wine04|Songes de Bacchus Pinot Noir 2021

wine04|Songes de Bacchus Pinot Noir 2021
葡萄編:自然の甘さという、静かな誘惑

フランス・ブルゴーニュ。冷涼な気候と石灰質を基調とする土壌が生む、繊細なピノ・ノワールの世界。 ルイ・ジャドの「ソンジュ・ド・バッカス」2021は、派手に甘いのではなく、**果実が本来持つ“自然の甘さ”**がふっと立ち上がる。 酸は骨格として静かに支え、タンニンは細く、全体はほどけるように整っている。 これは「わかりやすい美味しさ」ではなく、気づいたら惹かれているタイプのワイン


味わいの進行

1. やわらかいアタック(赤果実の“自然な甘さ”が先に触れる) 2. 酸が輪郭を作り、花と果実が静かに伸びる 3. 余韻は穏やかに消え、ほろ苦さと土の気配だけが残る


五感の進行

項目内容
トップノートチェリー、ラズベリー(甘さの錯覚を伴う)
セカンダリードライフラワー、ほんのり土、やさしいスパイス
味わいドライだが自然甘味/繊細/酸が芯/タンニン細い
余韻穏やか/軽いほろ苦さ/静かな温度感
外観淡いルビー(透明感寄り)
初期印象「甘い」ではなく「甘さを感じる」立ち上がり
弱点濃さ・樽の迫力・パンチを求める人には物足りないかも
このワインの特殊スキル自然甘味(残糖ではなく、果実×酸のバランスで甘く感じる)

私の評価

・香り美学 :★★★☆☆ ・違和感  :★☆☆☆☆(素直で入りやすい) ・記憶残留度:★★★☆☆(“甘さの感触”が残る) ・価格   :5,000円


テイスティング総評

このワインの甘さは、砂糖の甘さではない。 果実の熟れ方と酸の支えが生む、**「甘いと感じてしまう」**という現象。 派手さはない。 でも、飲み終えたあとに残るのは、味ではなく、好意の感触。 共感を押し付けないのに、距離が縮まっている。 これは、ブルゴーニュのピノが持つ「恋」の側面だけを、静かに差し出してくるワインだ。


さらに理解するための構成要素

要素特徴・設計意図
ぶどう品種ピノ・ノワール(繊細さ/酸と香りの設計が主役)
土地と気候ブルゴーニュ(冷涼寄りの酸・石灰質由来の緊張感)
醸造方針過度な抽出を避け、果実の質感とバランスを優先
熟成スタイル樽の主張は前に出さず、香りと輪郭を整える方向
ターゲット味覚濃厚より“繊細な甘さ”/構造の中の優しさを愛する人へ

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