wine05|El Bosc Negre Xarel·lo 2021
葡萄編:厚みという、静かな安定
スペイン・ペネデス。
Albet i Noyaの「エル・ボスク・ネグレ」2021は、
白ワインとして自然に飲み始められるが、
途中で「薄くない」と気づくタイプのワインだった。
香りで引っ張らず、果実で押してこない。
それでも、口の中に残る量感があり、飲み進めても輪郭が崩れない。
派手さはないが、雑に飲めない落ち着きがある。
味わいの進行
1. 穏やかなアタック(酸より先に液体の厚みを感じる)
2. 中盤で酸が形を作り、ハーブと穀物のニュアンスが広がる
3. 余韻は苦味に寄り切らず、旨みを残して静かに収束
五感の進行
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| トップノート | 洋梨の皮、穀物、ドライハーブ |
| セカンダリー | 紅茶、ナッツ、ほのかな木質 |
| 味わい | 辛口/厚みあり/酸が芯 |
| 余韻 | 中程度/旨みが残る |
| 外観 | 濃いめのレモンイエロー |
| 初期印象 | 白ワインだが軽くない |
| 弱点 | 華やかさ・即効性は控えめ |
| このワインの特殊スキル | 白ワインのまま量感を出す |
私の評価
・香り美学 :★★★☆☆
・違和感 :★☆☆☆☆(引っかかりなく飲める)
・記憶残留度:★★★☆☆(液体の重さが残る)
・価格 :11,000円くらい(ネット購入)
テイスティング総評
このワインは、理解しようとしなくても成立している。
苦味を探す必要も、構え直す必要もなかった。
ただ、飲み終えたあとに
「ちゃんと飲んだ」という感触が残る。
強い印象ではない。
でも、軽く扱えない。
そういう白ワインだった。
さらに理解するための構成要素
| 要素 | 特徴・設計意図 |
|---|---|
| ぶどう品種 | チャレッロ100%(酸と構造向き) |
| 栽培姿勢 | 有機栽培のパイオニア |
| 醸造 | 果皮由来の要素で厚みを補う |
| 熟成 | 約9か月、液体を安定させる方向 |
| ターゲット味覚 | 軽さより安定感を求める人 |
その他
▪️飲み方
しっかりとした構造があるため、冷やしすぎず(13℃程度)、
少し大きめのグラスで楽しむとおすすめ。
料理は、ローストしたお肉(ラムや鶏)、熟成チーズ、スパイスの効いた料理など、
一般的な白ワインよりも少し力強いメニューと非常によく合う。
▪️ラベルデザイン
「ブドウ」や「ワイン」よりも、環境を先に置いている
・ラベルは木だけを描いている。
・果実も、人も、説明もない。
・飲む前から、主張しないワインだと分かる。

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